Xのプレゼントキャンペーンを分析! 条件別の参加率ってどうなの?

目次

フォロワー数って重要?

こんにちは。カラビナハート株式会社の吉田啓介です。

12月または3月が年度末の企業が多いですが、目標達成に向けてラストスパートな時期でもありますね。SNSにおいてもフォロワー数を目標に置いている企業も少なくありません。情報伝達やファンの熱量と相関はしにくいとはいえ、アカウントパワーや社内理解の観点からわかりやすい目標値であるのは間違いありません。

今日はフォロワーを増やす手段の一つであるXのプレゼントキャンペーンについて解説します。
プレゼントキャンペーンの企画の際に悩む条件。実際の結果を踏まえて、7つの項目からキャンペーンの強弱を評価しました。
企画や条件設定の際に役立てていただければ幸いです。

<評価内容>
・フォロワー数の差を排除するため、参加率で評価

  参加率=参加者数(リポストなど指定条件)÷インプレッション数

 ・変数となる景品の額、実施期間、当選者数、参加条件などを参加率平均でランキング化

<対象投稿>
🔳対象アカウント:業種様々の35個の企業公式アカウント

🔳期間:2025年7月以降の開始

🔳対象キャンペーン:全60投稿

 ・広告配信したと思われるものは含まない

①景品金額(1人分)による参加率

当選者の一人あたり景品金額(想定市場価格)により参加率の差を調べました。
景品の価値(金額)が安いほど参加率が高いです。ただ、1個当たり金額が安いほど当選人数が多い傾向にあり、この結果だけでは判断はできません。10,000円以上は参加率はほとんど変わらない結果です。

②当選人数による参加率

当選人数による参加率の差を調べました。60件のキャンペーンの平均当選者数43人です。
当選人数が多い方が参加率が高く、前ページの「景品の単価」よりも参加者数を増やすための影響度が高そうです。1~20人までは差は小さく、21人以上の参加率との差が大きいです。

③景品総額(景品×人数)による参加率

景品総額(送料は含まない)による参加率の差を調べました。
例えば景品単価が200円のものを10個セットで10名にプレゼントする場合は、200×10×10で20,000円という計算です。
60件のキャンペーンの平均総額は168千円です。

単純な総額では各レンジで差は大きくありません。計算上の総額より「自分が当たる可能性」が優位に働いていると言えそうです。

④景品種別による参加率

景品の種類を以下の4パターンで参加率を探ってみました。

❶自社商品 ➋他社商品 ❸自社商品+他社商品 ❹金券

誰もが好きなものが買える金券の参加率が高いですが劇的な差ではありません。続いて自社商品です。他社商品を景品にするケースは、自社との繋がりやそれが景品の理由などストーリー性で補う必要がありそうです。

⑤参加条件による参加率

フォロー&〇〇が一般的な参加条件で、〇〇の部分を下記53パターンで参加率を比較しました。

参加条件によりインプレッション数への寄与は加味していませんが、リポストを条件にする企画が半数以上を占め、参加率が最も高いです。リプライやいいねを条件にしていてもリポスト数自体の方が多いキャンペーンが多く見受けられ、条件をしっかり読まずに脊髄反射的にリポストで参加と思い込んでいる利用者が多くなっている可能性があります。

⑥フォロー数条件 1アカウントvs2アカウント

2つのアカウントをフォローするダブルフォローキャンペーンの場合と、1つの場合を比較しました。

2アカウントでの実施は、フォロー外への伝達量が増えやすい一方で、フォローするのは手間が増えること、それらの関連性やユーザーにとってのフォロー動機をいかに作るかが鍵になりそうです。

⑦キャンペーン期間による参加率

参加可能期間(日数)ごとに参加率を調べました。

基本的には「見たタイミングで参加」することが多いと考えますが、一定の期間があることでリマインドを効かせることができ、特に7日間は平日、土日などアクティブ利用者が異なる曜日を含めることで高いと考えます。一方で強いモーメントに絡めたり、「今日」を強く伝えたい情報は1日限定も高い参加率を作っています。

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