Instagram運用は検索流入を意識したコンテンツ作りを


こんにちは。
カラビナハート株式会社の吉田啓介です。

ここ1年でInstagramをビジネス活用したいというご相談が急激に増えました。広告媒体としてだけではなく、公式アカウント運用でお客様と繋がる場、あるいは直接購入できる入口としての活用が当たり前になってきたことで必然的な結果かなと感じます。

<Instagramをビジネスで活用する企業が増えてきた背景>
・公式サイトの代用として情報発信メディアとして活用したい
・飲食店、美容室など事業規模にかかわらず平等に使えるプラットフォーム
・ユーザー数の増加に合わせて、幅広い年齢層の方が利用するインフラ化
・認知だけでなく、顧客とのつながりを重視したマーケティング活用をしたい
・SNSの重要性が経営陣でも理解が深まり、対応できる予算や組織が整ってきた

ただ、「Instagramやりたい」という相談をいただいて必ずしも「やりましょう」「やるべきです」とはお答えしていません。始めるからにはリソースも必要ですし、生半可な形では、ユーザーには中途半端に見えてしまう懸念もあります。

業種や商材によってはSNSがマッチしないケースがあったり、目的によっては「多くの人に知ってもらいたい」など認知のためのリーチメディアとして機能させるのも正直簡単ではないからです。

目次

フォロワー数は重要か

SNSにおいてフォロワー数はもう重要ではないという声をよく見聞きするようになりました。私個人としては、半分そう思うし、半分はそう思いません。
フォロワー数が多ければ多くの人にリーチできるかというと必ずしもそうではなく、フォロワー数が少なくても高いエンゲージを得ることで、結果的に多くの人に情報が届けられているアカウントも多いです。あるいは、クチコミを増やして間接リーチを増やす事こそ重要で、公式アカウントのフォロワー数よりUGCを増やすことが正攻法という考えもあり、それもまた正しい考えだと思います。

一方で、フォロワー数も大切です。特に事業規模の大きい企業では、SNS活用の予算がプロモーション費用の財布から捻出が必要な場合があったり、社内承認において、情報の一次配信先ともいえるフォロワー数を重視する経営陣もいるでしょう。
また、顧客から見たときもフォロワー数が少ないアカウントは人気がないブランドとも受け止められる恐れがあります。

企業公式アカウントでフォロワー数は増やせるか


では、Instagramでフォロワー数は増やしやすいでしょうか。答えはいいえです。TwitterとInstagramと両方を活用しているブランドのアカウントを見比べるとわかりますが、ほとんどの企業ではTwitterのフォロワー数の方が圧倒的に多いです。その差は非常に大きく、Twitterは10万人いるのに、Instagramは1万人に満たないというケースも決して少なくありません。

<Instagramで企業がフォローされにくい理由>
①ユーザー数、アカウント数が増えてきて、情報の取捨選択をする気持ちが強まっている
②好きなブランドでもすべての情報を知りたいのではなく、必要な時に見る

これは私たちも利用者としての視点で考えると非常にわかりやすいです。フォローする重みはTwitterとInstagramでは異なる方が多いのではないでしょうか。Twitterでは仮にフォローしてもリストやミュート機能を活用してタイムラインのコントロールがしやすいです。一方のInstagramでは、できるだけ少ないスクロールで必要な情報、好きな情報だけを得たいと感じるのは自然の流れと思います。

今後ではさらに②が強まってくると予想します。2022年1月からハッシュタグ以外の言葉を複数で検索できるようになりました。これは大きなアップデートで、平たく言うとGoogleのように検索機能が強化されることで、全部ではなく必要な一部の情報だけ、必要なタイミングで探しやすくなったのです。検索の機能性が高まれば、フォローせずとも情報にアプローチすることができますね。

ちなみに、「レシピ 練乳」で検索するとご覧のように練乳を使ったレシピがたくさん見つけられます。飲食店を探す時はエリアと食べたいものの名前を検索すれば良いのです。

企業アカウントはどう活用していくべきか

以上のことから、フォロワーを増やしてリーチメディアとしての活用は難易度が上がっています。一方で検索流入が増えることはメリットにもなります。興味関心のある方に見つけてもらえれば、非常に濃い1リーチになるわけです。

つまり、投稿したタイミングだけでなく、ストック型のオウンドメディアのように、価値ある情報を多く積み上げておくことで、過去の投稿も見てもらいやすくなるわけです。SEOの考え方同様に、検索重要が高く価値ある情報、役に立つ情報をコツコツと投稿しておくことが大切になってきます。

さてそれは本当か。確認するために支援しているブランドのInstagramアカウントの過去の投稿数値を確認してみました。投稿2週間後にリーチ数や各種エンゲージ数は記録してあったので、半年から1年くらい経過した今は数値がどう変化しているかの差を調べました。総じて10~30%程度が増えており、検索において強いワードが入った切り口のものほどその伸び方が大きかったです。

今後は投稿を考える際は、「検索されやすい」「長期的に役に立つ」ことを意識した切り口、テキストをすることが必要になってくると感じました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。日々進化するInstagram。アップデート情報を追いかけるのは大変ですが、ビジネスで活用できる機能も増えているので、機能とアルゴリズムを理解しながら上手に使っていきたいですね。

普段はTwitterにいます。

関連記事

  1. 今年はどんな投稿がバズった? 2022年 #猫の日 投稿事例🐈

  2. SNS担当者必見!8月に使えるモーメント事例4選!

  3. X(旧Twitter)アルゴリズムに沿った投稿はどれくらい数値が伸びる…

  4. 【炎上対策】投稿内容に気を付けて!トレンド入りしやすいネガティブワード…

  5. SNS担当者必見!2023年1月に活用できるモーメントについて

  6. SNSブログ

    【検証】TwitterでURLを記載するとインプレッションが低下するの…