多様化するInstagramタイムラインを深堀してみた

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Instagramのリーチ数が減りました相談

こんにちは。
カラビナハート株式会社の吉田啓介です。
これでもかと年々気温が上がる日本の夏。観測史上最高気温も塗り替えたようで、この先も恐ろしい限りです。

ここ1年弱でご相談で増えたのは「Instagramのリーチが減った」というお話。フォロワー数は増えているのに、リーチ数が前年と比較して激減しているというお話を聞くことが増えました。
XもInstagramも他のSNSもそうですが、利用者の変容やプラットフォーム側の考えによってアルゴリズムは頻繁に変更があります。メーカーや外食が常に新商品を開発するのと同じで、ソーシャルメディアプラットフォームが仕組みを変えながらユーザー満足度を高めようと工夫するのは当たり前のこと。

アルゴリズムが変わった=リーチが減る?

なので、アルゴリズムは基本的にはユーザー満足度を高めることを目的に作られているので「変わった」ことは企業にとってもマイナスなわけではないですよね。正しく理解して知っておくことが大切です。

「企業公式アカウントのリーチが減った」が事実としたら、それはなぜなのかを分解してみましょう。

考えられるのは、

①Instagramのユーザー数が減った
②Instagramのユーザーの総利用時間が減った
③リーチ数の定義が変わった
④自社のアカウントの表示優先度が下がった

あたりです。これをひとくくりに「アルゴリズムが変わった」を理由にするのは乱暴で、おそらく①と②と③はそう簡単に起きないし、たいていの理由は④です。総リーチ数に変わりなく、自社のアカウントが単純に見られなくなったのが起きていること。つまり、自社の発信内容よりも有益な情報(有益と判断されている投稿)がInstagram上に増えて、露出の回数が奪われたわけです。

ただ、もちろん企業アカウントだから「減った」のではなくて、前年から増えている企業も、変わらない企業も、減っている企業もあります。

タイムラインに流れる15個のポスト×11人の投稿をまとめてみた

この現象を生活者のアカウントから見るとまた別の視点が持てます。
下の表は私の周りの大学生、フリーランス、20~40代会社員までの11人に「Instagramを立ち上げて、タイムラインに流れる15個のポストの内訳を教えて」とヒアリングしたもの

それぞれフォロー数、フォロワー数、Instagramで過ごす時間も違うので、タイムラインも三者三様。15ポストの内、フォローしているアカウントの投稿は3件だけで、それ以外は広告とおすすめアカウント、おすすめ投稿というアカウントもあります。
それを全体の比率でみてみるとこうなりました。

約半数はフォローしていないアカウントの情報が流れてくる


フォロー中の投稿が52.7%、それ以外が47.3%です。
つまり、情報を見たくてフォローしても、タイムラインの半分近くはフォローしていないアカウントの発信なのです。Instagramはフォローする敷居が高くなっていると言われています。
日本に上陸して10年以上がたち、ユーザーたちは一通りフォローし切っていること、Instagramの検索機能やレコメンド機能がパワーアップしてフォローしなくても情報を得ることができること、これらが理由です。

フォローしてもタイムラインの半分しか出てこない現実に企業アカウントはどうしたら良いのか。とても大切なポイントです。この現実をもとに、どうしたら良いか勝手に解釈、勝手に仮説を立てました。参考になれば嬉しいです。

タイムライン内容から得られた示唆とアクション


①フォローしているアカウントの表示優先度が下がっている

タイムラインに流れる投稿のうち52%程度。15件の内3件しかフォロー中の投稿が流れない人もいる。アカウント同士の関係性の深さで優先度が決まると考えると、関係値を高めにくい企業は不利に働くので、コメント返信やリアクション誘導など双方向性を持たせて関係値を高めることが一層重要に。

②趣味趣向を踏まえたおすすめポストの比率が高まっているフォローしてないアカウントの投稿が平均で24%。昨年末からMeta社が公表しているアルゴリズムが効いている模様。フォロー有無に限らず、興味を持った人に表示のレコメンドがされている。何の話をしている(ジャンルが特定しやすい)投稿かがわかりやすいことが重要そう。

普段はX(旧Twitter)にいます。

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